日常にひそむ小さな気づき

リモートワークをしていると、仕事と生活の境界が曖昧になることがあります。

通勤時間がなくなり、自宅で自由に働けるというメリットがある一方で、気がつけば仕事の時間が長くなり、終業後もパソコンを開いたまま翌日の業務について考えてしまうことがあります。

そんな日々の中で、私は「小さな気づき」を大切にするようになりました。たとえば、朝に淹れるコーヒーの香り。カップを手にしたときの温かさや、立ち上る香りに意識を向けるだけで、心が落ち着くのを感じます。

窓の外に目を向けると、季節の移り変わりを実感することもあります。晴れた日の澄んだ青空や、雨の日のしっとりとした静けさには、それぞれ異なる魅力があり、そうした風景に目を向けることで、気持ちがリフレッシュされます。

また、リモートワークでは同僚と直接顔を合わせる機会が減るため、チャットやオンラインミーティングでの何気ないやり取りが、より貴重に感じられるようになりました。「お疲れさま」や「ありがとう」といった短い言葉であっても、画面越しに温かみが伝わることがあります。時折交わされる雑談が仕事の効率とは関係なくても、気持ちを和らげ、チームの一体感を生み出していると実感することもあります。

さらに、リモートワークを続ける中で、自分なりの仕事のリズムを確立することの重要性にも気がつきました。当初は、オフィスと同様に朝9時から夕方まで集中しようと試みましたが、思うようにいかないことが多くありました。そこで、自分の集中しやすい時間帯を把握し、適度に休憩を取り入れるようにしています。たとえば、昼食後に軽く散歩をしたり、午後の眠気を感じる前にお気に入りのお茶を淹れたりすることで、自然とリズムが整うようになりました。

このように、日々の中で小さな気づきを意識することで、仕事の時間がより快適で充実したものへと変わっていくように感じます。働く環境が変化しても、大切なことは意外と身近にあるのかもしれません。だからこそ、時折立ち止まり、身の回りの小さな瞬間を丁寧に味わうことが、心地よく働くための大切な要素なのだと、改めて思うようになりました。